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サクヤ列伝

　はるか古代。神々の時代に『コノハナ・サクヤヒメノミコト』という美しい姫がいた。サクヤヒメは、天照大神の孫のニニギノミコトという神と結婚し　海幸彦・山幸彦の二人の皇子の
母となり、繁栄を築いた。

　やがて時は過ぎ・・神々は、天界へ、人間は地上界へと住み分かれるようになった。しかし、富士山の度重なる噴火で地上界の人々が激減し、富士山麓一帯は、荒れ果てていった・・・。

　事態を重く見たを時の帝の命により、一人の勇者が富士山の噴火を鎮め富士山麓を復活させる為に派遣されることになった。そして、選ばれて富士宮の地に着いたのが
『サクヤ』だった・・サクヤは元々神々の魂と血を受け継いだ末裔で、とても美しく、武術にも優れ、年頃になっても
「自分より強い男が現れるまでは・・・」と結婚をしなかった。

　サクヤは富士の怒りを鎮めるべく山に入った、そこでサクヤが目にしたものは！
なんと富士の守護神フォガトゥン・ジャイアント・フジヤマと怒赤竜との戦いだった。
怒赤竜の度重なる攻撃にフジヤマは、傷つき疲れきっていた・・
サクヤは、フジヤマを助け、一時は、怒赤竜を大沢の谷に封じ込め、しばしの安息の日々が訪れた・・・。

　フジヤマのその強さ、勇気、そして心の豊かさに一目惚れしたサクヤ。また、フジヤマも窮地を助けてくれた運命的な出会い、そして献身的なサクヤの看護に心を寄せるようになっていった。やがてフジヤマとサクヤは、めでたく夫婦となり二人の子どもを授かった。湧水ブラザーズ兄弟の誕生である。

　美しい富士山と麓の平和を守り幸せに暮らしていたのだったが・・・

　宝永４年富士山の噴火により、またも怒赤竜が、復活してしまった！フジヤマは、深手を負ってしまいサクヤも力尽きた・・・。しかし、なんとかわずかな力を振り絞り、二人の子どもたちを地下深く隠す事に成功。伏流水にその命を託したのであった・・・。

　そして、平成２１年５月１５日湧水ブラザースは、宮プロのリングに戦いの場を変え
再び、父の宿敵、怒赤竜に挑む！そして母『サクヤ』も、この日の為に身を隠しながら養生を続け復帰できるまでになった。子どもたちとの再会と自分の復活をかけ、宮プロのリングに上がるのだった。